1.全般
今後の活性化の見通しについて「やり方次第で活性化できる」とする商店街の中期的な商店街活動の方向性の回答を見ると、「魅力ある個店の集合体として、商店街全体の集客力を高める」(56.9%)、「イベントや祭り等を通じて地域住民との交流を促進する」(56.2%)、「商店街全体の個性やイメージを明確化して、アピール力を強化する」(47.7%)が高い回答となっている。
会員数や予算規模に関係なく、「商店街及び個店の特徴・個性・魅力を強く地域の人々にアピールし、そのイメージを定着させていく」ということが、現在の厳しい経営環境下における商店街活性化のキーワードであると考えられる。具体的には、アンケートの回答にもあるようにイベントや祭りなどを通じて地域の人々との交流を図ったり、「一店逸品運動」などを通じた個店の魅力をアピールする活動などが考えられる。
また、「高齢者や障害者にやさしい商店街づくり、福祉介護の拠点としての活動強化」の回答も30%を超えており、今後さらに進む高齢社会への対応も商店街活性化の観点として重要である。具体的には、段差の無い歩きやすい歩道を設けたモール化やわかりやすい看板、案内板、サイン類の整備等ハード事業の他、介護関連事業者の誘致や訪問看護ステーションの設置なども考えられる。さらにソフト事業として、地域のお年寄りが気軽に参加できるコミュニティ活動を商店街が中心となっておこなったり、宅配サービス等を共同で行うなどの活動も「やさしい商店街づくり」につながるものである。
2.商店街の予算規模拡大の重要性
商店街合計収入規模別の活性化の見通しをみると、予算規模100万円未満の商店街では、100万円以上の商店街に比して、「やり方次第で活性化できる」という前向きな回答が少なく、「どうやっても衰退する」という消極的回答が高くなっており、予算規模が小さい商店街では、活性化に向けた糸口を見出すことができず、新しい活動を展開することができないという現状がうかがえる。
「やり方次第で活性化できる」と回答した商店街における今後実施したい収入改善策としては、「会費の値上げ」「駐車場事業・ポイントカード事業等事業収入の確保」などが60%を超える回答となっている。ミーティングや会議を通して商店街活性化むけた活動の重要性を会員相互が強く認識し、これらの収入改善策を実現し、まず商店街の事業予算を確保していくことが活性化の第一歩として非常に重要である。また、会員数の少ない商店街では、商店街の合併統合をおこなったり、連合組織としての活動を活発化するなどの方策も検討すべきである。
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