平成16年度 商店街実態調査報告書
 
         
商店街の景況感
         

1.商店街の最近の景況感

調査事項 ・最近の景況感を前年度と比較して、繁栄・回復・停滞・衰退に分類しています。
結果概要

・商店街の前年対比の景況感は、「停滞している(53.5%)」、「衰退している(36.6%)」合わせて約90%と非常に厳しい状況が続いています

・ただ、「衰退している」と回答した商店街の割合は、平成13年度をピークに減少しています。この間、景気の回復はあっても微々たるもので、厳しい中で商店街の活性化努力で衰退傾向から停滞へと持ってきている、あるいは衰退がある程度まで進みそこで停滞状態になっている、といった状況がうかがえます。

1)商店街の最近の景況感推移

平成ャ12年度から今回調査まで5年間の景況感の推移をグラフと表で示してあります。傾向は、結果概要で触れたように、平成14年度以降「衰退している」と回答した商店街の割合が毎年減少しているのが分かります。

商店街の最近の景況感(前年対比)推移(平成12〜16年)
  平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度  
繁栄している 1.4% 1.9% 1.3% 1.7% 1.1%  
回復してきている 1.2% 1.9% 1.3% 2.2% 5.6%  
停滞している 44.2% 42.0% 51.1% 51.3% 53.5%  
衰退している 47.0% 48.6% 44.8% 41.5% 36.6%  
わからない 2.3% 0.6% 1.0% 1.4% 2.2%  
不明 4.0% 5.0% 0.5% 1.7% 1.1%  
サンプル数 428 319 397 417 372  

2)類型別最近の景況感

地区別・商店街タイプ別・立地環境別・組織形態別に最近の景況感を表にまとめてあります。

(1) 地区別・最近の景況感
横浜地区と横須賀・三浦地区が他の地区と比較して、「衰退している」と回答した商店街が少なくなっています。

【表・-2】 地区別・最近の景況感(前年対比)
  合計 繁栄して
いる
回復して
きている
停滞して
いる
衰退して
いる
わからない 不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
4
(1.1%)
21
(5.6%)
199
(53.5%)
136
(36.6%)
8
(2.2%)
4
(1.1%)
横浜地区
(構成比%)
158
(100.0%)
2
(1.3%)
10
(6.3%)
90
(57.0%)
52
(32.9%)
2
(1.3%)
2
(1.3%)
川崎地区
(構成比%)
64
(100.0%)
2
(3.1%)
2
(3.1%)
32
(50.0%)
26
(40.6%)
2
(3.1%)
 
横須賀・ 三浦地区
(構成比%)
42
(100.0%)
  4
(9.5%)
25
(59.5%)
12
(28.6%)
1
(2.4%)
 
県央地区
(構成比%)
48
(100.0%)
  2
(4.2%)
24
(50.0%)
20
(41.7%)
2
(4.2%)
 
湘南地区
(構成比%)
47
(100.0%)
  3
(6.4%)
21
(44.7%)
20
(42.6%)
1
(2.1%)
2
(4.3%)
西部地区
(構成比%)
11
(100.0%)
    6
(54.5%)
5
(45.5%)
   
その他
(構成比%)
2
(100.0%)
    1
(50.0%)
1
(50.0%)
   

(2) 商店街タイプ別・最近の景況感
地域型や広域型と比較して、近隣型の商店街が厳しい状況になっています。

【表・-3】 商店街タイプ別・最近の景況感(前年対比)
  合計 繁栄して
いる
回復して
きている
停滞して
いる
衰退して
いる
わからない 不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
4
(1.1%)
21
(5.6%)
199
(53.5%)
136
(36.6%)
8
(2.2%)
4
(1.1%)
近隣型
(構成比%)
218
(100.0%)
  7
(3.2%)
106
(48.6%)
98
(45.0%)
3
(1.4%)
4
(1.8%)
地域型
(構成比%)
108
(100.0%)
2
(1.9%)
7
(6.5%)
67
(62.0%)
27
(25.0%)
5
(4.6%)
 
広域型
(構成比%)
39
(100.0%)
2
(5.1%)
3
(7.7%)
23
(59.0%)
11
(28.2%)
   
超広域型
(構成比%)
7
(100.0%)
  4
(57.1%)
3
(42.9%)
     

(3) 立地環境別・最近の景況感
全体の中では、一般住宅街およびロードサイドが厳しい状況になっています。商店街は駅前や近隣型からロードサイドへと展開してきましたが、現状ではロードサイド型の商店街も厳しい状況のようです。

【表・-4】 立地環境別・最近の景況感(前年対比)
  合計 繁栄して
いる
回復して
きている
停滞して
いる
衰退して
いる
わからない 不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
4
(1.1%)
21
(5.6%)
199
(53.5%)
136
(36.6%)
8
(2.2%)
4
(1.1%)
繁華街
(構成比%)
46
(100.0%)
4
(8.7%)
4
(8.7%)
27
(58.7%)
10
(21.7%)
1
(2.2%)
 
一般商店街
(構成比%)
118
(100.0%)
  6
(5.1%)
66
(55.9%)
42
(35.6%)
3
(2.5%)
1
(0.8%)
駅前
(構成比%)
43
(100.0%)
  2
(4.7%)
28
(65.1%)
10
(23.3%)
2
(4.7%)
1
(2.3%)
駅ビル
(構成比%)
8
(100.0%)
  3
(37.5%)
5
(62.5%)
     
一般住宅街
(構成比%)
111
(100.0%)
  4
(3.6%)
50
(45.0%)
54
(48.6%)
1
(0.9%)
2
(1.8%)
地下街
(構成比%)
1
(100.0%)
    1
(100.0%)
     
観光地
(構成比%)
1
(100.0%)
    1
(100.0%)
     
SC
(構成比%)
1
(100.0%)
  1
(100.0%)
       
ロードサイド
(構成比%)
27
(100.0%)
    12
(44.4%)
14
(51.9%)
1
(3.7%)
 
オフィス街
(構成比%)
1
(100.0%)
    1
(100.0%)
     
団地内
(構成比%)
9
(100.0%)
  1
(11.1%)
5
(55.6%)
3
(33.3%)
   
その他
(構成比%)
6
(100.0%)
    3
(50.0%)
3
(50.0%)
   

(4) 組織形態別・最近の景況感
組織形態別では、特に顕著な傾向はなく、組織形態による景況感はどこも同じような状況になっています。

【表・-5】 組織形態別・最近の景況感(前年対比)
  合計 繁栄して
いる
回復して
きている"
停滞して
いる"
衰退して
いる"
わからない 不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
4
(1.1%)
21
(5.6%)
199
(53.5%)
136
(36.6%)
8
(2.2%)
4
(1.1%)
商店街振興組合
(構成比%)
57
(100.0%)
2
(3.5%)
1
(1.8%)
32
(56.1%)
20
(35.1%)
2
(3.5%)
 
事業協同組合
(構成比%)
42
(100.0%)
  2
(4.8%)
23
(54.8%)
16
(38.1%)
1
(2.4%)
 
任意団体
(構成比%)
263
(100.0%)
2
(0.8%)
16
(6.1%)
141
(53.6%)
95
(36.1%)
5
(1.9%)
4
(1.5%)
その他
(構成比%)
10
(100.0%)
  2
(20.0%)
3
(30.0%)
5
(50.0%)
   

2.今後の活性化の見通し

調査事項 ・今後の活性化見通しを、益々発展・やり方次第で活性化・横這い・どうやっても衰退、に分類しています。
結果概要

・今後の活性化の見通しについては、ここ数年「やり方次第で活性化できる」とする商店街が減少している中「横這い」と回答している商店街が増加していて、今後の展望にも厳しいとする見方が増加してきています。しかしながら、「やり方次第で活性化できる」とする商店街がまだ全体の4分の1あり、活性化に向けてチャレンジしている姿がうかがえます。

・景況感で「停滞している」や「衰退している」と回答した商店街でも、割合は減少するものの約4分の1から5分の1が今後「やり方次第で活性化できる」としています。

1)今後の活性化の見通し(平成12年〜16年度推移)

全体の傾向としては、平成14年度以降「やり方次第で活性化できる」と回答した商店街が減少し、「横這い」の商店街は、平成13年度以降増加しているのが見てとれます。

商店街の活性化の見通し推移(平成12〜16年)
  平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度
益々発展する 1.6% 0.9% 0.5% 0.7% 0.8%
やり方次第で活性化できる 29.9% 37.6% 33.0% 29.5% 25.0%
横這い 33.9% 29.8% 35.8% 40.0% 48.4%
どうやっても衰退する 29.2% 22.6% 24.4% 24.5% 21.5%
不明 5.4% 9.1% 6.3% 5.3% 4.3%
サンプル数 428 319 397 417 372

2)最近の景況感別活性化の見通し

最近の景況感が良い商店街ほど、活性化見通しもプラスに見ている傾向が表れていますが、停滞あるいは衰退している商店街でも何とかやり方を工夫して活性化できるとしている商店街が合わせて80近くあります。

最近の景況感(前年対比)別・活性化の見通し
  益々発展する やり方次第で
活性化できる
横這い どうやっても
衰退する
不明  
繁栄している 50.0% 25.0% 0.0% 25.0% 0.0%  
回復してきている 0.0% 61.9% 38.1% 0.0% 0.0%  
停滞している 0.5% 26.1% 60.3% 7.5% 5.5%  
衰退している 0.0% 19.1% 31.6% 46.3% 2.9%  
わからない 0.0% 12.5% 75.0% 12.5% 0.0%
不明 0.0% 0.0% 75.0% 0.0% 25.0%

3)類型別活性化の見通し

景況感と同様、地区別・商店街タイプ別・立地環境別・組織形態別に活性化の見通しを集計しています。

(1) 地区別・活性化の見通し
景況感と同様、横須賀・三浦地区で活性化の見通しがやや高い状況です。景況感では厳しい見方だった湘南地区では、他地区と比較して活性化可能とする回答と衰退するという回答の両方が多くなっていて2極分化の傾向も若干見られます。

【表・-8】地区別・活性化の見通し
  合計 益々発展する やり方次第で
活性化できる
横這い どうやっても
衰退する
不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
3
(0.8%)
93
(25.0%)
180
(48.4%)
80
(21.5%)
16
(4.3%)
横浜地区
(構成比%)
158
(100.0%)
1
(0.6%)
39
(24.7%)
74
(46.8%)
36
(22.8%)
8
(5.1%)
川崎地区
(構成比%)
64
(100.0%)
2
(3.1%)
12
(18.8%)
35
(54.7%)
10
(15.6%)
5
(7.8%)
横須賀・三浦地区
(構成比%)
42
(100.0%)
  14
(33.3%)
21
(50.0%)
7
(16.7%)
 
県央地区
(構成比%)
48
(100.0%)
  12
(25.0%)
25
(52.1%)
9
(18.8%)
2
(4.2%)
湘南地区
(構成比%)
47
(100.0%)
  14
(29.8%)
20
(42.6%)
13
(27.7%)
 
西部地区
(構成比%)
11
(100.0%)
  2
(18.2%)
5
(45.5%)
4
(36.4%)
 
その他
(構成比%)
2
(100.0%)
      1
(50.0%)
1
(50.0%)

(2) 商店街タイプ別・活性化の見通し
やはり近隣型で厳しい見方になっています。広域型になるほど今後の活性化が可能と見ていることが分かります。

【表・-9】商店街タイプ別・活性化の見通し
  合計 益々発展する やり方次第で
活性化できる
横這い どうやっても
衰退する
不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
3
(0.8%)
93
(25.0%)
180
(48.4%)
80
(21.5%)
16
(4.3%)
近隣型
(構成比%)
218
(100.0%)
1
(0.5%)
38
(17.4%)
113
(51.8%)
58
(26.6%)
8
(3.7%)
地域型
(構成比%)
108
(100.0%)
1
(0.9%)
35
(32.4%)
46
(42.6%)
18
(16.7%)
8
(7.4%)
広域型
(構成比%)
39
(100.0%)
1
(2.6%)
15
(38.5%)
19
(48.7%)
4
(10.3%)
 
超広域型
(構成比%)
7
(100.0%)
  5
(71.4%)
2
(28.6%)
   

(3) 立地環境別・活性化の見通し
景況感と同様、ロードサイド型商店街の見通しが非常に厳しい状況になっています。また、一般住宅街を基盤とする商店街も他の立地環境の所と比べ活性化可能とする回答が少なくなっています。

【表・-10】立地環境別・活性化の見通し
  合計 益々発展する やり方次第で
活性化できる
横這い どうやっても
衰退する
不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
3
(0.8%)
93
(25.0%)
180
(48.4%)
80
(21.5%)
16
(4.3%)
繁華街
(構成比%)
46
(100.0%)
2
(4.3%)
16
(34.8%)
24
(52.2%)
4
(8.7%)
 
一般商店街
(構成比%)
118
(100.0%)
  33
(28.0%)
59
(50.0%)
22
(18.6%)
4
(3.4%)
駅前
(構成比%)
43
(100.0%)
  12
(27.9%)
19
(44.2%)
6
(14.0%)
6
(14.0%)
駅ビル
(構成比%)
8
(100.0%)
  4
(50.0%)
2
(25.0%)
  2
(25.0%)
一般住宅街
(構成比%)
111
(100.0%)
1
(0.9%)
18
(16.2%)
57
(51.4%)
32
(28.8%)
3
(2.7%)
地下街
(構成比%)
1
(100.0%)
  1
(100.0%)
     
観光地
(構成比%)
1
(100.0%)
  1
(100.0%)
     
SC
(構成比%)
1
(100.0%)
    1
(100.0%)
   
ロードサイド
(構成比%)
27
(100.0%)
  4
(14.8%)
11
(40.7%)
12
(44.4%)
 
オフィス街
(構成比%)
1
(100.0%)
  1
(100.0%)
     
団地内
(構成比%)
9
(100.0%)
  1
(11.1%)
5
(55.6%)
2
(22.2%)
1
(11.1%)
その他
(構成比%)
6
(100.0%)
  2
(33.3%)
2
(33.3%)
2
(33.3%)
 

(4) 組織形態別・活性化の見通し
景況感と同様、組織形態別には顕著な差は見られません。

【表・-11】組織形態別・活性化の見通し
  合計 益々発展する やり方次第で
活性化できる
横這い どうやっても
衰退する
不明
合計
(構成比%)
372
(100.0%)
3
(0.8%)
93
(25.0%)
180
(48.4%)
80
(21.5%)
16
(4.3%)
商店街振興組合
(構成比%)
57
(100.0%)
2
(3.5%)
15
(26.3%)
27
(47.4%)
12
(21.1%)
1
(1.8%)
事業協同組合
(構成比%)
42
(100.0%)
  11
(26.2%)
21
(50.0%)
6
(14.3%)
4
(9.5%)
任意団体(構成比%) 263
(100.0%)
1
(0.4%)
65
(24.7%)
129
(49.0%)
57
(21.7%)
11
(4.2%)
その他
(構成比%)
10
(100.0%)
  2
(20.0%)
3
(30.0%)
5
(50.0%)