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いきいき商店街づくりフォーラムを開催して

20080717いきいき商店街づくりフォーラム 003.jpg県商連は、7月17日に神奈川県民サポートセンターで「いきいき商店街づくりフォーラム」を開催した。
このフォーラムは、今年度から県商連が進める双方向性情報発信事業の取り組みの一環であり、地域共生・協働型商店街実践行動化モデル事業の紹介でもあった。最初のきっかけとなる話題性を持たせ、県商連の中で意識醸成と意見交換を活発化させるために企画された。80名を超える参加者があり、この企画への関心と今後もフォーラム等の意見交換の場を求めている手応えがあった。

双方向性情報発信事業や地域共生・協働型商店街実践行動化モデル事業は、頑張っている商店や商店街を見出し、応援するとともに、商店街活性化に興味のある市民や専門家を巻き込むことで、商店街活性化を進める足がかりとするためのものである。

その端緒として県商連ホームページに意見交換サイト「いきいき商店街づくりフォーラム」を5月15日から開設したこともあり、その中で紹介していく事例等のパネリストを招き、『商店街って何だ!これからの商店街の輪』と題して開催された。

コーディネイターを務めた流通研究所松谷宏之主任研究員は「これまでの商店街は商店会エリアと商店街活動エリアが一致し、商店街活動は商人が主体であったが、これからの商店街活動は商店会エリアに限定されず地域さらには広域に有機的に連携し、担い手も商人、市民、学生など多様な主体となるのではないか」とまとめていた。なお、このフォーラムは7月19日付け神奈川新聞の経済面に掲載された。

■パネリストの活動紹介
20080717いきいき商店街づくりフォーラム 019.jpg平塚あきんど塾 
升水洋司

平塚市全体を大きな商店街エリアと考えて、平塚市の若手あきんどの有志を中心にしたメンバーが、逸品開発やイベント運営などを通して、商店主としての研鑚と地域商業の発展を目指し活動。
駅前の紅谷町まちかど広場で「逸品平塚あきんど市」を昨年まで三年間毎月開催。「僕の私のお宝マグ」や「とりまん湘南八鶏」の逸品開発。平塚あきんど実践大学やかながわ若手あきんどフォーラムの運営。

伊勢原駅前中央商店会 20080717いきいき商店街づくりフォーラム 024.jpg
田中由起
大山の竜神伝説にちなんで、竜神通りと愛称をつけ、認知度の向上を図り、地場の食、もの等にこだわり、地域資源と商店街活動を結びつけ、商店街の存在価値と共に、来訪機会の創出を図る。
大山とうふ、地の野菜、御輿等とことん地域にこだわるサマーフェスタ、大山登山マラソン歓迎イベントの実施。居酒屋等の夜間営業店にも協力してもらい、相模湾の地魚と地域の農産物を利用したオリジナル料理の開発、提供を行った居酒屋ラリーの開催、地域と共に歩む商店街を目指す。

葛川秋の大収穫祭実行委員会(まちづくり工房「しお風」)〔二宮町〕 20080717いきいき商店街づくりフォーラム 069.jpg 
神保智子
県道整備、団地開発等により商住の集積が進んだ二宮町一色地区において新たに商店街組織をつくるきっかけにしようと平成15年に始めた世代交流と農地や里山を抱える地域特性をいかした収穫祭。地域内の大型店、チェーン店、地域住民、町民活動団体と協力して開催し、予想以上のにぎわいのある手作りイベントとして認知。
地元の自然の恵みを祝い環境に配慮し、リユース容器を使うデポジット方式の採用、葛川の魅力を高める基金とするチャリティオークションの実施等。
今後はイベントに留まらず、既存の枠にとらわれない商人、農家、住民による柔軟な活動組織を模索。

20080717いきいき商店街づくりフォーラム 031.jpg商店街ハナノアナ〔横浜市〕     
竹村勝典

横浜市内で地域と横浜を愛せる人、汗をかける人を口コミで集め、ネットワーク化し、新たな組織を作る覚悟で、楽しいことやイイことを嗅ぎつけてもっと面白くするという意味を込めて「ハナノアナ」を創設。
横浜開港祭、よこはまハロウィン祭への参加、協力、OMCカードとタイアップしたカード事業、横浜十八区共通イベントとして市内の商店街をつなぐ「黒船物見遊山ウォークラリー」の開催等。
今後は県下のやる気のある商店主やグループを集めて、これからの商店街のあるべき方向を検討する勉強会を立ちあげようと模索中。


20080717いきいき商店街づくりフォーラム 054.jpg相模原市商店街加入促進連絡協議会   
浦上裕史

平成十九年県下最初の加入促進条例である「相模原市商店街の活性化に関する条例」を制定した相模原市の推進機関で二十一の商店街の代表、商工会議所商業部会正副部長、相模原市商店街連合会の役員で構成。毎月開催し、情報交換を行いながら、「未加入店舗ゼロを目指す」「地域と連携し地域に愛される商店街づくりを目指す」「商店街の理念と活動方針を明確にする」という三つの取り組み方針を宣言し、全市的に取り組み、その結果商店街の加入店舗を増やした。
会長を務める西門商店街は負債を抱え、商店街組織が変わらなければ加入促進はありえないと地域をまきこんだ新たな組織を立ち上げ。一律的な商店街活動から脱皮し、部会活動性など活動方針を明らかにし、積極的に商店街の地域貢献を住民等にアピールする取り組みを実践。

■パネリストや参加者の発言
・異業種交流はそれぞれ専門知識があり、相互の情報交換や勉強会は役立つ。
・人のにぎわいが生じれば商店街が活性化するとはいえない。イベントでたくさん人がきても商店街の販促や普段の集客につながらないということに留意する必要がある。
・活動をしている人たちの熱い想い、理念の発信がブランドをつくる。それが他にはない地域の魅力をつくる。
・地域を越えて、地域をつなぐイベントを実施したことできづかなった地域の魅力を再発見したり、広域で交流できるようになった。
・地域貢献を目的にすると様々な人たちの協力や地域を越えての共通イベントを実施することができる。
・商人は目先の利益にとらわれすぎて地域づくりに共感が得られにくい。
・学生等の交流は、若い力やアイデアで非常に役立つ。
・個店ではマスコミにとりあげられにくいが、グルーブで頑張って活動するととりあげられやすい。特に市民活動グループが関わるとなおさらである。
・活動は大変でメリットがあると言えないが、その達成感は非常に大きい。
・初めてその町を訪れた人の評価は商店街で決まることが多い。地域に対して商店街は重要なものだ。
・商店街と住民が一緒になって、大型店に対抗するツール、来場者に面白いと思わせる取り組みを仕掛ける必要がある。
・商店街の火が消えつつあるが、衰退するにまかせて、地域のお客さんの囲い込みをしていない。
・地域の活性化のために、商店街同士が何故手を組まないのか。
・商店街は期待されている。期待が高いほどそのギャップが大きい。住民の生活を豊かにするものがほしい。
・商店も商店街も町もそれを輝かせるのは人だ。構成員の輝きを生かす組織の仕組みが必要だ。

■今後の展開
 「いきいき商店街づくりフォーラム」に関するアンケートは参加者の半数以上から回答をいただいた。
 その結果によると、面白そうな企画だったから参加したという人が多く、このフォーラムが今後の活動の参考になったという人が多かった。また、ほとんどの人が今後も同様なフォーラム等の開催を求め、定期的な意見交換の場を求めている人も多かった。
 県商連の意見交換サイトやメールマガジンの存在を知っている人と全く知らない人は半々に別れたが、実際に見たり、読んだりしている人はまだ少ない。
 このようなことから、今後もフォーラムの開催や定期的な意見交換の場を設定していくことを検討したい。
 県商連の意見交換サイトやメールマガジンは会員等から意見や感想をいただきそれを反映しながら、より充実させ、積極的にPRしていく意向だ。そして、多くの会員と意見交換しながら、新たな商店街の姿を模索していく予定だ。

 


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